UPCOMING

HOSOO Research & Development Project ver.1

QUASICRYSTAL

コードによる織物の探求

会期
2020年10月24日(土)–2021年2月13日(土)
開館時間
10:30–18:00
(日曜日・祝日・年末年始を除く、入場は閉館の15分前まで)
入場料
無料

京都西陣 HOSOOは、2017年より、古舘健(アーティスト/プログラマー)と共に、織物の根源的な構成要素である「組織」に関する研究開発事業に継続して取り組んでいます。

2019年からは、平川紀道、堂園翔矢、巴山竜来というアート、デザイン、数学と異なる領域でコンピューテーションによる表現や研究活動を行う3名を迎え、プログラミングによる新たな織組織の開発を展開してきました。本展では、この研究開発に基づき制作した新作を展覧会として公開いたします。

この研究開発プロジェクトの主題となっている「Quasicrystal(準結晶)」とは、ある規則性を有しつつも、周期性のない結晶構造のことです。織物組織は元来、ある一定の規則性を有した織組織によって構成されてきました。西陣織も、他の織物と同じく、主には「平織」「斜文織」「朱子織」と呼ばれる三原組織と、これらを応用した変形組織によって構成され、組織の組み方の妙により、紋様や質感表現を巧みに変化させてきました。織組織とは、これらの三原組織を基礎として、長い年月職人の経験値によって培われ、継承されてきたものです。本研究開発プロジェクトでは、この織組織を、コンピューター・プログラムのコードによって生成することにより、有史以来培われてきた「完全組織」とは異なる発想から織物の制作に取り組みます。

PROFILE

古舘 健

アーティスト/ミュージシャン/エンジニア

1981年生まれ。京都在住。サウンド・インスタレーション「Pulses/Grains/Phase/Moiré」にて、文化庁メディア芸術祭大賞(2019)、Digital Choc賞(2018)、CYNETARTAWARDSファイナリスト(2018)に選出。自身の主催するプロジェクト「The SINE WAVE ORCHESTRA」にてPrix Ars Electronica Honorary Mention(2019, 2004)、CYNETART AWARD(2018)、文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品(2017)に選出。ミュージシャンとしては、恵比寿映像祭(2016)、Knowledge Capital Festival(2015)、Kyotographie(2014)、Sonar Sound Tokyo(2011)などのフェスティバルに出演。また、高谷史郎、坂本龍一、Dumb Typeを始め、様々な作家の制作に参加している。

Photo by Gottingham
堂園翔矢

デザイナー

1988年生まれ。Qosmo所属。コンピュテーショナルデザインの手法を用いたグラフィック、映像、Webなどの制作・リサーチを行う一方、梅田宏明のダンス・インスタレーション作品での映像プログラミング、橋本幸士(大阪大学)との恊働による高次元可視化等、領域を横断したコラボレーションを展開。アルスエレクトロニカ、文化庁メディア芸術祭など受賞多数。

巴山竜来

数学者

1982年奈良県生まれ。専修大学経営学部准教授。博士(理学)。専門は数学(とくに複素幾何学)、および数理的生成手法によるCGとデジタルファブリケーション。2010年大阪大学大学院修了後、パリ大学、国立台湾大学、清華大学でのポスドク研究員等を経て現職。著書『数学から創るジェネラティブアート』(2019年・技術評論社)。

平川紀道

アーティスト

1982年生まれ。もっとも原始的なテクノロジーとして計算に注目し、コンピュータプログラミングによる数理的処理そのものや、その結果を用いたインスタレーションを中心に、2005年から作品を発表。2016年、カブリ数物連携宇宙研究機構のレジデンスで作品「datum」シリーズの制作に着手、豊田市美術館、札幌国際芸術祭プレイベントなどで発表したのち、17年、チリの標高約5000mに位置するアルマ望遠鏡のレジデンスを経て、六本木クロッシング2019などで最新バージョンを発表。また池田亮司、三上晴子らの作品制作への参加、ARTSATプロジェクトのアーティスティックディレクション等も行う。2019年より札幌を拠点。