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Texture from Textile Vol.2: 時間の衣

髙橋大雅ヴィンテージ・コレクション

Photo by Kotaro Tanaka

会期
2022年12月3日(土)–2023年3月12日(日)
開館時間
10:30–18:00
(祝日を除く、入場は閉館の15分前まで)
入場料
無料
主催
株式会社 細尾・TaigaTakahashi,inc.
協力
一般社団法人hO

HOSOO GALLERYでは、「Texture from Textile Vol.2 時間の衣―髙橋大雅ヴィンテージ・コレ クション」と題し、ファッションの分野で近年多方面から耳目を集める髙橋大雅が蒐集した1900年代 初頭の服飾資料のコレクションを公開いたします。

同時に、2021年にオープンした京都・祇園にある総合芸術空間「T.T」、京都建仁寺塔頭両足院と いう京都市内2つの拠点でも関連展覧会を開催いたします。

本シリーズ「Texture from Textile」は「織物から建築へ」をテーマとし、織物(テクスチャー)に端を発した、工芸、アート、デザイン、建築にまつわる思想の変遷を20世紀初頭に立ち返り研究活動を展開するリサーチプロジェクトです。Vol.1「コンストラクションの系譜」では、インテリアを含めた豊かなテクスチャーが人々の生活をコンストラクト(建設)するという発想のもと、織物の観点から建築史を再考するプロジェクトとしてHOSOO GALLERYにて公開いたしました。

Vol. 2では髙橋のコレクションを通じ、同時代の服飾に焦点を当てます。服飾史も決して建築から乖離したものではなく、1900年代初頭のヨーロッパでは装飾美術運動などの影響を受け、テキスタイルを介してファッションと室内装飾が不可分なものとして扱われていました。髙橋の服飾コレクションは、1900年代初頭を中心にアメリカ・ヨーロッパを中心に生産された衣服であり、大量生産とデザインといったさまざまな問題提起のなかで生産されてきた衣服です。これらの衣服は、大量生産を単に否定するわけではなく、経済的合理性の追求によってもたらされた新しい時代の美意識の一つの到達点で あり、また20世紀初頭に起こった大量生産と工芸をめぐる社会的な現象を象徴するものとして捉えることも可能です。

髙橋は、10代より主に1900年代の服飾資料を約2,000点蒐集し、リバースエンジニアリングの観点 か ら 、 当 時 の 布 地 や 縫 製 の 技 術 を 研 究 してきまし た 。 当 時 の 生 地 を 研 究 することで 、 日 本 の 伝 統 技 術や天然素材など、現代の日本ならではの製法で再現し、ヴィンテージの衣服同様、100年後に残る ような服づくりを目指し、探究を行ってきました。この度は、髙橋の残した服飾資料を展示することで、 新進気鋭のデザイナーの思考を辿るとともに、Vol. 1と同様、20世紀に起きた装飾をめぐる美意識の 変革について、衣服の視点から改めて焦点を当ててみたいと思います。

PROFILE

髙橋大雅

1995年生まれ。2010年ロンドン国際芸術高校に入学し、2013年セントラル・セント・マーチンズに進学。2015年 ベルギーのアントワープやロンドンのメゾンでデザインアシスタントを経 験。2017年 同 大 学を卒 業 後、渡 米。 TaigaTakahashi,inc.をニューヨークで設立。2021年12月京都祇園に髙橋がデザインした服・建築・茶室・彫刻作 品からなる「服・食・住」すべてを体験できる総合芸術空間「T.T」をオープン。

ディレクター:細尾真孝 キュレーター:井高久美子 
空間構成:周防貴之 宣伝美術:森田明宏 PR:青柳桃子 テキスト編集協力:原瑠璃彦