CURRENT

HOSOO Research & Development Project vol.3

吉田真一郎「白の気配」

会期
2021年11月5日(金)–2022年3月20日(日)
開館時間
10:30–18:00
(年末年始、祝日を除く、入場は閉館の15分前まで)
入場料
無料

HOSOO GALLERYは、これまでに織物をメディアとして捉え、布の歴史と未来を考察していく中で、織物を通じ「美とは何かを」を問う様々な企画展示を発表してきました。

本展では、美術家であり、自然布の蒐集家・研究家として知られる吉田真一郎と共に、吉田が自身のルーツを模索し、麻布を蒐集し続ける中で、40年の歳月を経て完成した作品「白」を公開します。

白とは、光の状態を示す言葉です。ここに展示される作品「白」は、全て同じ平織、同じ大麻の繊維によって織られた布ですが、並べてみると織りや糸の加減が、それぞれの布に微妙な明暗の差を与え、不思議な気配を纏って浮かび上がります。

本展では「白」を主とし、対となる新作「黒」も公開いたします。白と黒の布群を、色や素材の意味世界から離れて、明と暗という対の空間の中で眺めていただくことに主眼を置くものです。本展を通じ、吉田が40年に亘り、麻布を観察し続ける中で到達した、物事を見ることの難しさを感じていただけると幸いです。

PROFILE

吉田真一郎

1948年、京都府生まれ。近世麻布研究所所長。20代から絵画制作を始める。75年に西ドイツへ渡り、現代美術家のヨーゼフ・ボイスに出会い、帰国後、ボイスの影響から古美術や民俗学を独学で勉強し始める。江戸時代の芋麻布、大麻布の繊維と糸の研究を発表してきた。主な博物館展示に、奈良県立民俗博物館「奈良晒」展、滋賀県愛荘町立歴史文化博物館、東近江市立能登川博物館「高宮布」展新潟県十日町博物館「四大麻布」展などがある。2012年、国立民族学博物館「布と人間の人類学的研究」にて研究発表共著に『別冊太陽日本の自然布」(2004年/平凡社刊)がある。2018年には、麻布の蒐集と研究が評価され、第6回水木十五堂賞を受賞。